クリエイターEXPO2023冬レポ【ブース編】

お仕事獲得術
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「ブースってどうやって作るの?」
「ブースイメージが思いつかない…」
という方のためにブース作りのコツをご紹介します!

「私はこうやって考えてブースを作ったよ」というポイントになります。
一概に全てが正しい訳ではないので、「いいな」と思ったところだけ取り入れてみてください。


まず、開催直前にあわあわしないように全体の制作の流れを把握してみましょう!

  1. 方向性を決める
  2. レイアウトイメージをつくる
  3. 印刷所を決める
  4. 制作
  5. 見積り依頼
  6. 入稿
  7. ブース設営



以下、順番に解説していきます!

方向性を決める

自分は何の仕事をしたいのかを決めます。
これが決まってないと、ブース作りの方向性がブレて、ごちゃごちゃした印象のブースになってしまいます。
発注者側がどんなイラストを発注できるのか分かりづらいブースだと、スルーされる可能性もあるかもしれません。

私の場合、
「デフォルメイラストが得意」

「デフォルメの中でもちびキャラ描きたい」

「ちびキャラはグッズのお仕事で需要がある」
という流れで、「ちびキャラのグッズイラスト」をコンセプトに決定しました。


レイアウトイメージをつくる

雑でお恥ずかしいのですが、自分が分かればOKだと思います…!

ここで言うレイアウトイメージは、イラストでいうラフを描く感じです!
完成予想図がないと、闇雲に作って迷走すると思うので、最初に決めた方向性をもとにイメージを固めておきましょう!

出展社のみが入れるポータルサイトにブースの図が載っているので、それを元にレイアウトイメージを描き込みます。
(開催2か月前ごろに図が掲載されました)
タペストリーやパネルのサイズも計算すると、イメージ通りに仕上がるので、めんどくさがらずにやってみると安心です。


角ブースだったため、どの方向から来場者が来ても目に留まるブースを意識しました。
なので、右斜め、左斜めのレイアウトイメージを作っています。


ブース全体の配色もここで決めてしまいます。
今回、私は「赤」をメインカラーに選びました。
単純に目立つと思ったのと、普段SNSで使っているアイコンの背景色と同じ色にして、ブースとSNSの印象を紐づけたかった狙いがあります。

いつも使ってるアイコン

赤だけだと眩しいかと思ったので、サブカラーの水色や緑をパネルや小さいポスターに配色しました。
(名前パネルの横の紫パネルは後から全体を考えて緑に変えました。)


レイアウトイメージが出来たら、必要なものをリストアップしましょう!

以下、私のブース作りに必要だったもの一覧です!
写真を見て「こんなブースを作ろうと思ったら、これだけ必要ですよ」という感覚でご覧頂ければと思います。

準備物個数金額
タペストリー1点16,170円
パンフレット400部46,080円
名刺400部5,230円
パネル6点14,756円
アクリルスタンド1点3,040円
アクリルキーホルダー1点1,700円
コンビニプリント(装飾、料金表)26枚1,680円
折り畳みラック1点3,890円
パンフレットスタンド1点550円
名刺スタンド1点110円
アクリルキーホルダースタンド1点110円
S字フック2点110円
ポスタースタンド1点978円
iPad1点省略
段ボール箱の目隠し用の布1点家にあるもの



印刷所を決める

データの作り方は大体印刷所はどこも同じなのですが、微妙に仕様が異なる場合があるので、制作を始める前に印刷所を決定しましょう!
データの作り方は各印刷所のサイトに載っているので、確認してみてください。
テンプレートも用意されている印刷所が多く、テンプレに沿って作ると、安心です。

私はギリギリに作り始めたので、第1候補の印刷所、締切に間に合わなかった時のために第2候補の短納期の印刷所を決めました笑
どちらの印刷所も仕様が同じであることを確認してデータを作りました。

納期は、とても大事です!
搬入日に間に合うよう納期を必ずチェックしましょう!
これを見誤ると、準備不足で当日を迎えてしまいます。
印刷所から戻しがあることも想定して余裕をもった制作時間を確保してくださいね。

注意
解像度は後から上げられないので、最初の「新規作成」で間違えないことが大事です!
作り方をよく読んでから始めてみましょう。
※解像度は、画質に関わる部分と覚えておけば大体OK。



制作

さて!印刷所が決まったら、印刷所の仕様に合わせて制作に取り掛かりましょう!
ひとつひとつ解説していきます!

タペストリー

仕様

印刷所 大型出力屋
商品名 タペストリー(屋内吊下げタイプ) 厚手合成紙
サイズ 横1400×高さ1800mm
加工  上下袋状テープ止め加工、塩ビ丸パイプ(φ18mm /上下2本セット)、細ひも(太さ2㎜)
金額  16,170円(送料込)

メインビジュアルとなるタペストリーは、大きいので来場者に一番注目される部分だから超重要!
一番最初に制作し、パンフレットの表紙も同じイラストを使用しています。
これを基準に他の作品もテイストを合わて制作しました。

大型出力屋さんは、色校正チェックが無料(1回まで)でできます!
タペストリーの一部をA4かA3くらいで試し印刷したものを送ってもらい、自宅で色見のチェックができました。
これはとてもありがたいサービスです。

描く際に気を付けたポイントは、イラストのメイン部分が自分の影に入らないようにすることです!
どういうことかと言うと、図を見て頂くと分かると思いますが、タペストリーの前に自分が常に座っているので、見せたいところが自分で隠れてしまうともったいない!ということです。
そのため、イラストの女の子の位置調整にこだわっています。
下部には隠れても大丈夫な装飾を入れて、イラスト全体のバランスも調節しました。


タペストリー内に文字情報は一切入れませんでした。
「イラストで伝えたいことを伝える!」意気込みで、「かわいいちびキャラ」のみに絞り、シンプル&ダイレクトに伝わるビジュアルにしました。
細かい情報は、パンフや小さいポスター、パネルに記載してあったので、ブースに引き寄せられることができたら勝ちだと思い、ドン!と構えてました笑

ポスターも検討しましたが、衝立が平らではないため、貼るとデコボコして見栄えが良くなさそうなので、タペストリーは外せませんでした。

大型出力屋さんで配達の時間指定について問い合わせをしたところ、「時間指定不可。希望到着日中の配送」とのことでした。
クロネコヤマトさんに問い合わせすると、「クリエポのような大型イベントは午前中に搬入して置き配する」とご返答頂きました。
第13回クリエイターEXPOの場合は、時間指定できなくても問題ありませんでした。
今後の状況次第で変わるかもしれないので、心配でしたら都度ご確認ください。



パンフレット

仕様

印刷所 24時間注文・入稿受付OK。実績と信頼の「印刷の通販 グラフィック」
商品名 中綴じ冊子 オンデマンド
綴じ方 左綴じ
ページ 12ページ
サイズ A5 縦型
部数  400部
表紙  片面カラー コート135kg
本文  カラー コート110kg
加工  表紙PP貼加工(つやあり)
金額  46,080円(7日納期)

無料配布したポートフォリオです。
タペストリーのイラストに名前を入れて表紙にしました。

タペストリーは200dpi、パンフは350dpiの解像度で制作しなくてはいけないんですが、最初にタペストリーのサイズで描いてしまったので、パンフの印刷の仕上がりが悪くなるか不安でした…。
グラフィックさんに発注前に聞いてみたら、「問題ある」と言われまして…。
でも、もともと巨大なサイズなので、冊子サイズの縮小であれば、問題なく刷り上がりました…!

裏表紙は、イラストにするか、サイトのQRコードにするか、連絡先一覧にするか、すごく悩んでQRコードに。

3ページ目は、自分の得意なことを前書き。
4,5ページ目は、上記の写真です。背景とちびキャライラスト。
6,7ページ目は、ちびキャライラストのページ。
8,9ページ目は、Vtuberのオープニングアニメーション実績。こちらもちびキャライラストです。
10ページ目は、メアドやSNS、サイトなどの連絡先一覧ページ。

中綴じ冊子は本の真ん中のページ(12Pの場合は6,7P目)が開かれやすいので、一番見せたいちびキャライラストを配置しました。

イラストの他にこだわり、制作時間、実績内容などを小さく記載しています。
デザインにとても詳しくはないですが、余白、整列を意識してデザインしました。


当日は、折り畳みラックの上にダイソーで購入したパンフレットスタンドを乗せて、20冊ほど置いておきました。

パンフレットスタンド
(ダイソー)



折り畳みラックは、安くて一番背の高いものを探して楽天で購入。
何故背の高いものにしたかと言うと、目線の高さにパンフレットを置きたかったからです。

背の低いものだと、パンフレットを取るのに腰を曲げたり、見るのに首を曲げたり、ワンクッションの動作が入ってしまいます。
そもそも目に入らず、気づいてもらえない可能性もあり、機会損失になってしまいます。
だから、「見やすい」「手に取りやすい」に気を配った結果、こちらのラックが最適だと考えました。

高さ1m以上のパンフレットラックも考えましたが、ラックの下段にグッズを展示したいなあと思ったり、家に持ち帰った時に家具として使えるのがいいなと思ったので笑
組み立てに道具は不要です。

ポスタースタンドでパンフの後ろに「ご自由にお持ちください」と書かれたA3サイズのプリントを掲示。
A1サイズのポスターもいけます!

デメリットとしては、組み立てる時にドライバーが必要になります。
ドライバーが荷物になるので、私はハサミでネジを固定しました。
(危ないのであまりオススメしません…)




名刺

仕様

印刷所 24時間注文・入稿受付OK。実績と信頼の「印刷の通販 グラフィック」
商品名 名刺 オンデマンド
サイズ 55×91mm
部数  400部
カラー 両面カラー
用紙  サテン金藤180kg
金額  5,230円(5日納期)

冊子をグラフィックさんで刷ると決めたので、納期と送料などを考慮して、名刺もグラフィックさんで印刷しました。

以前、名刺をおたクラブさんで刷った時、刷り上がりがとても良かったので、おたクラブさんにお願いしたかったんですが、上記の理由で断念しました。
時間に余裕がある方はおたクラブさんもいいですよ!

名刺スタンド
(セリア)

名刺スタンドは、セリアで購入。
当日は、マスキングテープでラックに固定しました。


パネル

「レイアウトイメージをつくる」でも言いましたが、どの方向から来場者が来ても目に留まるブースを作るため、パネルは必要だと考えました。
以下のMAPを見て頂ければ、来場者の進行方向、目に入るタイミングなどが想像できると思います。



パネルは、合計6点をプリオさんで印刷しました。
③のパネルは自分で印刷してボードに貼り付けて自作しようと思ったのですが、
思った以上にプリオさんが安かったので、発注しました!
16時入稿で当日発送してくれるんですが、大丈夫?と心配になるくらい本当に対応が早い…!
仕上がりも申し分ないです!


①のパネルの仕様

印刷所 プリオ
商品名 パネル印刷(屋内向け)発泡パネル
サイズ 変形サイズ(1020mm×841mm)
   マット紙+2つ折り
金額  7,378円(税抜)

一番大きい側面に貼り付けたパネルです。
衝立側から来た方には目に留まりやすいパネルだと思います。
荷物の目隠しにもなっていました。


設営に関して、①のパネルの貼り付け方について注意点があります。

角ブースは、側面の装飾が出来るのですが、ポール部分が八角形になってて、横に伸びてるステンレス?部分にはピタッと貼り付けられませんでした…。
八角形部分は、マスキングテープの上に両面テープを貼り付けて、パネルとしっかりくっ付けました。

横部分が浮いてしまうのは仕方ないので、丸めたマスキングテープを隙間に入れてくっつけた後、さらにステンレスから伸ばしたマスキングテープで固定。
大きいので倒れてしまうと、通行人にぶつかって危ないので、出来る限りガチガチに固定しました。
開催中、倒れることはなかったです!
恐らくパネルがこれ以上大きいサイズだと、支え切れないと思います。


②、④のパネルの仕様

印刷所 プリオ
商品名 パネル印刷(屋内向け)発泡パネル
サイズ 変形サイズ(640mm×310mm)
   マット紙
金額  2点で3,253円(税抜)

②、④のパネルは同じサイズで、絵柄違いになります。
通路を通行する人が遠くからでも目に留まるように彩度の高い赤で目を惹き、アピールしたい文章とイラストを取り入れました。
入口方向のパネルは、「SDイラスト」。
反対側のパネルは、「Photoshop、illustratorどちらも扱えます」ということをアピールしました。


③のパネルの仕様

印刷所 プリオ
商品名 パネル印刷(屋内向け)発泡パネル
サイズ 変形サイズ(200mm×430mm)
   マット紙
金額  2点で1,409円(税抜)

クリエポ側で用意してもらえる名前のパネルに貼り付けたパネルです。
どんなものが制作可能か分かるように作成しました。
つまり、お仕事したい案件のジャンルです。
上の方を見てくださる方が結構いらっしゃるので、タペストリーに文字情報を入れない代わりに明記しました。


⑤のパネルの仕様

印刷所 プリオ
商品名 等身大パネル(屋内向け)発泡パネル
サイズ A3サイズ(297mm×420mm)
   マット紙+自立スタンド 有り
金額  1,375円(税抜)

等身大パネルのスタンド部分は、組み立てが必要になります。
パッと見ただけでは組み立て方が分からなくて、プリオさんのサイトの動画を見て、うーんと唸りながら、しばらく格闘しました笑
最初、間違えた組み立てをして少しヨレてしまったのですが、なんとかなりました…!

床置きの物は見るのが難しいので、あまり有効活用できてなくてもったいないなあと反省。
せめて文字情報を入れるのは避けるべきでした。
改善点としては、パネルを縦長にするか、テーブルの上に置いた方が見やすくなるかなと思います。


アクリルスタンド

仕様

印刷所 同人誌印刷や同人グッズ作成なら同人誌印刷所コミグラ!(グラフィックと同社)
商品名 台座付きアクリルフィギュア
サイズ 150×200mm
カラー 片面カラー
材質  透明アクリル(3mm厚)
加工  OPP袋詰め(台紙なし)
金額  3,040円(10日納期)

右の魔女の子がアクリルスタンドです。
SDイラストを描いて、グッズ商品になった時のイメージをしてもらいやすいように作りました。


アクリルキーホルダー

仕様

印刷所 同人誌印刷や同人グッズ作成なら同人誌印刷所コミグラ!(グラフィックと同社)
商品名 アクリルキーホルダー
サイズ 100×100mm
カラー 片面カラー
材質  透明アクリル(3mm厚)
加工  OPP袋詰め(台紙なし)
金額  1,700円(10日納期)

アクスタと一緒にアクキーも作りました。
ケースは、「マイコレ キーホルダーディスプレイケース」。
セリアで購入しました。


コンビニプリント

仕様

印刷所 ネットワークプリント ファミマ
サイズ A4、A3
カラー フルカラー
枚数  26枚
金額  1,680円

作成した物は、
・料金表
・貴名受
・ラックに貼るイラスト
・商談席
・限定公開実績の案内
・アニメーション実績の案内
・「ご自由にお取りください」

見積り依頼

データができる前に印刷所に見積り依頼をしました。
制作前に見積り依頼を出してもいいと思います。
私の場合、印刷所が変更になる可能性もあることから、すぐには出しませんでした。



入稿

データをチェックしたら、入稿です!
各印刷所のサイトの指示に従ってデータを送りましょう。

入稿したらすぐに印刷が始まる訳ではありません。
印刷所のチェックが入り、OKだったら印刷が始まります。
チェックに引っ掛かった場合、データの修正をしなくてはいけないので、入稿完了が延びてしまうことがあります。

また、クリエイターEXPOの搬入には、ブース番号が必要になります。
入稿の際に印刷所に伝えましょう。
(見積りで聞かれる場合は、見積もりの時に)



ブース設営

クリエイターEXPO開催前日が搬入日でした。
その日の午後に会場に入り、置き配してもらったタペストリーやパネルを開梱して設置しました。
次の日の作業は、iPadを置く程度にして準備万端にしたので、楽でした。

仕上がりが気になる場合は、印刷所から自宅へ送ってもらい、確認したら自宅から会場へ宅配で送りましょう。
今回は、会場に直で送ってもらいました。



まとめ

私なりのブース作り方法をご紹介しました!
当日、いろんな方にブースをお褒め頂けたので、時間がない中でちゃんと形になって良かったと思います。

レイアウトイメージは、タペストリーやパネルを作りながらも適宜修正しています!
ブース全体のバランスを考えたり、来場者目線で考えたりした結果、成果に繋がっていると実感しました。

良いなと思ったところをかいつまんで参考にして頂けたら嬉しいです!


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